人事部がハマるロジカルシンキング4つの落とし穴

「論理思考の研修って、難しいものですねぇ…」

論理思考研修の失敗

企業や労働組合で研修を企画する担当者から聞くことが良くあります。
たしかに、今や論理的なコミュニケーションや問題解決は当たり前。人材育成面で業界内で後れをとらないためにも、ビジネスマンの基礎科目として研修による能力開発は欠かせません。
一方で、論理思考を現場で使って、実際の成果につなげるのに苦労している担当者は意外なほど多いものです。典型的な「論理思考研修の落とし穴」を4つまとめてみました。

「論理思考って、なかなか身に付かないですねぇ…」

企業や労働組合で研修を企画する担当者から聞くことが良くあります。

「分かると出来るは違う」なんて言われますが、ロジカルなコミュニケーションや問題解決に必要な知識が仮に「分かった」としても、それを使いこなして自分でも「出来る」ようになるためには、さらに一段のハードルがあるのです。

これが実は論理思考研修が、他の研修と大きく違うところ。単に知識を頭の中に入れる研修であれば、勉強させて後からテストすれば、結果はオーケー。万が一頭の中に知識が十分でなければ、さらなる講義をすればいい…とある意味シンプルです。

ところが、「論理思考」は、「思考」という名前が付いていることからも分かるとおり、単に「知識」を吸収するだけでは不十分で、それを「スキル」として自分で出来るようにさせなければならないのが問題を複雑にしています。この「知識をスキル化する」プロセスが組み込まれているかどうかが、論理思考の研修が成功するかどうかのポイントです。

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「論理思考って、研修の前後で何が一番変わりますか?」

企業や労働組合で研修を企画する担当者から聞かれることが良くあります。

たしかに、「思考」に関する研修とは言え、受講者の頭の中を覗くわけにもいかないし、研修をやって行動面では何が変わるんだろう、というのは誰しも気になるところでしょう。

もちろん、ビジネスのあらゆる側面で「効く」のが論理思考なのですが、あえてひとつ分かりやすい例を出すならば、「会議の進め方が違ってくる」点でしょうか。というのは、会議の進め方は会社ごとにずいぶんと違いがあり、しかもその会社のレベルを表しているのです。

  • 議論がだらだら続く
  • そもそも、何のために集まっているかよく分からない
  • 参加者はみんな「この会議はムダだ」と考えているのに言い出せない
  • 結局、いろいろ話した割には実行に移されない

こんな「ダメ会議」は論外としても、多かれ少なかれムダな会議はあるものです。

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「論理思考って、現場では使えないんですかね?」

ちょっと失望感込めて、企業や労働組合で研修を企画する担当者から聞くことが良くあります。

研修をやったときは参加者の満足度は◎(二重丸)。内容的にも納得いくし、セッションも盛り上がって、さあ後は実践に移すのみ…と思っても、現場に戻ると学んだことが活かせないのが意外なほど多いとのこと。「現場ではそんな悠長なことやってられない」、「理屈は分かるけど、実際にはそうはいかないものだ」なんて声を、部下を研修に送った上長から聞いて、がっかりしてしまう気持ちは分かりますが、実はこれ、研修をする側にも問題があります。

というのは、学んだことを実践に移すためには、大なり小なりサポートは必要なもの。研修をやっただけでサポート体制を整えずに現場に戻すのは、まるで丸腰で戦場に送り出すようなものです。とはいえ、手厚いサポートを提供するほどのマンパワーがないのはどこの人事部でも同じ。となると、研修そのものにサポートまでを含めておくのがベストの解決策になります。

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「論理思考のせいか、社内がギクシャクしちゃってるんですけど」

困惑した企業や労働組合で研修を企画する担当者から聞くことが良くあります。
というのは、とくに若い世代に多いのですが、論理思考の研修で学んだものをストレートに職場で使いがち。いきなり会議で、「課長!その意見は間違っています!(主張)。なぜならば…(根拠)」とやられた日には、部内のコミュニケーションはがたがたで生産性の向上は望むべくもありません。はたまた論理思考の研修で覚えた言葉を振り回して、「イシューが」、「枠組みが…」なんて言っても周りの人はポカーン…。本人は真面目にやってるつもりがいつの間にか浮いた存在になってしまう、なんてこともあり得ます。

「人は論理で納得し、感情で動く」なんて言われていますが、成功する論理思考の研修は、感情面にも配慮して、「どのように相手を動かすか」と言う要素が組み込まれているものなのです。

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