ネットワーク分析-安田氏

Filed under: コラム — sji_jimukyoku @ 2009.09.09

「ネットワーク分析―何が行為を決定するか」「人脈づくりの科学 『人と人との関係』に隠された力を探る」、等の著書がある安田雪氏のお話を聞く機会が先日あった。

安田氏のお話から私なりに解釈すると、ネットワーク分析とは、組織の個々の構成員の行動はその組織内の人間関係に影響を受けるとの前提の元に、組織内の人間関係をさまざまなツールを使って分析するという学問分野とのこと。

ただ、「学問分野」と言っても、安田氏自身のご関心が経営学に移ってきたこともあるのだろう、非常に実用的、というかリーダー育成という観点からは興味深いものがあると感じた。

とくに、お話し中の挿話で、「社内の人間関係の認知度が高いマネージャーほど実績を上げられるし、昇進もする」と言うものは、なるほどと感じる。

思えば、過去6-7年ほどであろうか、「MBAブーム」と言われるほど論理思考やMBA的なビジネスの理論が重視されてきた時代が続いてきたのだ が、そろそろリーダーの持つべきもう一方の極である「ソフト・スキル」とでも言うべき、人間関係を上手く処理してものごとを実現せしめる能力の開発に フォーカスが移っていくのではないだろうかと感じることが多い。

ただ、「ソフト・スキル」という言い方非常に曖昧であり、これをどのように定式化し、開発のための方法論まで落とし込むかに関しては定論がないと感じている。

「ソフト・スキル」を狭義の「ヒューマン・スキル」=「インターパーソナル・スキル」ととらえて、1対1の場面で以下に相手に影響力を及ぼすかでは定義が狭すぎる気がするし、かといって“Managing with Power”に代表されるパワー論も、実際問題としてどのようにそれを獲得するかまでは掘り下げられていないと、もどかしく感じてしまう。

が、ここに、上述のネットワーク分析の手法を持ち込むことにより、「ソフト・スキル」を定式化し、さらにはそれを開発するための方法論にまで落とし込めるのではないかと期待している。

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