ボローニャ宣言-その2

Filed under: コラム — sji_jimukyoku @ 2009.10.15

先日紹介した「ボローニャ宣言」に関する情報が米国GMAC(ビジネススクール入試のスタンダードテストであるGMATを主催している団体)の機関誌でも取り上げられた。

若干重複感があるが、こちらの方が良くまとまっている(というか、部外者にも分かりやすく説明されている)ので紹介したい。

いわく、ボローニャ宣言の趣旨は、以下の目標を達成することにある。

-EU内で互換性のある教育システムを構築する
-学部レベルと修士レベルの線引きをきっちりとする
-学生のモビリティ(国際的、学際的、教育機関的)を向上させる
-教育の質を担保する仕組みを作る
-ヨーロッパとしての高等教育の目的を定める
表層的には、これまでEU加盟の各国間でバラツキのあった高等教育システムを統一させようと言う試みだが、実は本当の目的はそれにとどまらないのではない かと感じる。とくに、上記の5つの目的のうち最後のポイント、「ヨーロッパとしての高等教育の目的を定める」(原文では、define a European focus for higher education)は、あたかも米国を「仮想敵国」として、それにうち勝つためにどのようなバリューを提供するのか、という意図を感じさせるものであ る。

経営者教育においても、米国とヨーロッパではそのとりくみに違いがあることはつとに指摘されていることであり、「ヨーロッパの方が現職のマネー ジャー(practicing manger)にとって価値あるプログラムが多いのではないか」との指摘もミンツバーグからされているほどである。

これからしばらくは、ボローニャ宣言と、その背後にある欧vs.米の覇権争いは要ウォッチであろう。

しかし、日本は?日本発の経営者教育の戦略が求められるところである。

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