「自分の言いたいことが、なんかうまく伝わんないんだよなぁ」
部下を持つ方なら、誰でも一度は感じたことがあるでしょう。
「もっとさぁ、こう、相手をやる気にさせるトークができれば良いんだけど…」
とも。
そんな方におすすめなのがこちら。
平野 秀典著、儲けを生みだす表現力の魔法―感動は設計できる
評価は
★★★★☆ (購入して読む価値あり)(評価の基準はこちら)
自称「感動プロデューサー」の著者が、「感動は設計できる」との論を述べています。
あ、引かないでね、ここで。「設計」って言っても、その根本にあるのは、相手のことを徹底的に考えて伝える努力をしよう、ということ。決してテクニック論だけではありません。
ただ、良いことが書いてあるんだけど、っていうか、良いことが書いてあるだけに、内容が整理されていないのが残念。少なくともビジネスの場においては、「感動」だけじゃ十分じゃなくて、「論理」も必要であることをはからずも露呈しちゃいましたね。
あと、著者のセミナーに実際に行ったことあるんだけど、感動はしませんでした(笑)。まあ、この手のものは、参加者とのインタラクションなので難しいところではあるのですが…。そういう意味では、キビシイ商売をしてるよなぁ
でも、実践のヒントもたくさんあるし、ぜひ読んでみてください。
下記、ポイントを。
●所感
感動って、自分の中のナニかとリンクしないと生まれない。だからこそ、芸術は感動を生み出す。だって、芸術ってのは、万人に共通する人間の心理に迫る営みだからね
●コンセプト
-演劇型マーケティング
戦略→脚本
戦術→演出
戦闘→表現力
-ドラマとは、
AだったものがBになる
序破急 (熟練したドライバーは目的地までを3つの目印で教える)
守破離 (とくに観察が大事)
●テクニック
-セルフキャスティング
自分の中で一番良い部分を引き出す
-セミナーのポイント
間をとるだけで、インタラクティブ感が出る
部屋を暖めるには、こちらからオープンになること
二人称で話す
驚きを演出するためには、「次を演じるな」
-書き物の要点は、カンカラコモデケア
感動、カラフル、今日性、物語性、データ、決意、明るさ
●具体例
-パッヘルベルのカノン
-スピルバーグ
ラストシーンから書く
アメリカの俳優養成所「アクターズスタディオ」の演出家志望の学生が質問した。
「社会に対する芸術家の責任は?」
「何よりもまず、自分のことを良く知り、作品に自分らしさを出すこと。人まねをしちゃだめだ」
「あこがれの人になろうとしてもダメだ。私もヒッチコックやフォードになりたかった。作品を通して自分を見せるのが恥ずかしくて。恐れず、自分を出すべきだ。」
-つかこうへい
小さな役でも必ず1箇所は見せ場をつくってやる
●参考文献
-世阿弥、花伝書
三つの目
我見
離見(客観的視点)
=セールスの主語をお客様に
離見の離 (観客が見ている自分の姿を見る目、第3の視点)
=お客様が買うためのお手伝い
秘すれば花
-エミール・クーエ (医師)
意志と想像力が争えば必ず想像力が勝つ
意志と想像力が一致すればその力は足し算でなくかけ算である
想像力は誘導が可能である