パルサミーノ・レポートの意味するもの

Filed under: コラム — sji_jimukyoku @ 2009.09.04

やや旧聞に属する感もあるが、2004年12月に発表された、通称「パルサミーノ・レポート」(正式名称は、Innovate America: Thriving in a World of Challenges and Change)についてコメントしたい。

同レポートは、米国の産官学からなる任意団体、CoC: Council on Competitiveness (競争力協議会)がワシントンDCで行った「National Innovation Initiativeサミット」の結果をまとめたものだ。

任意団体であるCoCが、国家規模での競争力維持のための施策を提言するところに米国的なダイナミズムを感じる。

もちろん日本においても経団連が「新内閣への要望」など同種の試みをしているのだが、「何が何でも国益を守る」という気迫において米国のそれが勝っているように感じてしまう。

もっとも、米国、と一口に言っても内実は一枚岩ではなく、パルサミーノ・レポートはブッシュ政権に代表される軍事派遣による国益維持に対抗する良識 派の提言ととれなくもない。つまり、米国の長期的国益維持には、軍事派遣よりも技術的・経済的派遣の方が有効だ、とする党派だ。

CoCのレポートは今回が初めてではなく、1985年には「ヤング・レポート」を発行し、それが1990年代の米国競争力のV字回復をもたらしたとも言われている。

パルサミーノ・レポートが今後米国にどのような影響を与えていくかをウォッチしていきたい。

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