リーダーとパワーベース

Filed under: コラム — sji_jimukyoku @ 2009.09.07

ソニーのストリンガー会長のコメント(英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューにもとづくもの)が新聞紙上をにぎわしている。

いわく、

「『人員削減に対する文化的な反発』のため、思い切ったリストラができなかった」

とのこと。

苦労しているな、と思う。その背後には、ストリンガー氏が思いきった手を打つために必要な政治力の源泉(パワーベース)を持っていないだろうという想像がある。

ご存じの通り、ストリンガー氏は北米のソフトウェア事業を主に統括していたので、日本のエレクトロニクス事業に対して影響力をそれほど大きく持たないであろうことは想像に難くない。

パワーベースの構成要素は一様ではなく、会長の職というauthority(=権威)もその一部なのだが、それだけではソニーほどの大きな組織を動かすには十分ではないということだろう。

あるいは、ストリンガー氏の別の発言、

「日本社会は米国社会よりも人道的だ」

から読みとるならば、日本の会社であるソニーの会長(CEO)職には米国企業のそれほど権威が与えられていないとも考えられる。

ちなみに、発表後初の株式取引があった日(05/09/26)のソニーの株価は前日比120円 (3.05%) 安の3,820円。

ソニーの苦闘は続く。

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