ソニーの株主総会出席

Filed under: コラム — sji_jimukyoku @ 2009.09.07

ソニーの株主総会に出席した。

まず驚いたのは参加者の多さ。品川駅から会場の高輪プリンスホテルに向かう道は長蛇の列。聞くところによると、6-7,000人が出席したとのことだった。ちなみに、参加者のデモグラフィック・データ(年齢構成)は以下の通り(著者推計)。

M F
25 - 5% 0%
35 - 10% 0%
45 - 10% 20%
55 - 35% 20%

平日の昼間と言うことを割り引いても、高齢の方、女性の方が多いのには驚く。まさかおみやげ目当てで参加しているわけでもなかろうし、コーポレー ト・ガバナンスへの興味の高まりを感じる。出井氏が就任した1995年当時は参加者が450名程度だったとのことなので、今年は出井氏・安藤氏の退任に伴 う大幅な役員人事の変更があったとはいえ、参加者数の増加には驚く。

リーダーシップという観点から観察すると、あらためてコミュニケーション・スキルの重要性を認識した。とくに、社長に就任する中鉢氏の歯切れの良い 答弁、誤りを認める率直な態度には多くの株主が共感を覚えたのではなかろうか。現在の業績が悪いことを率直に認めた上で、社内の信頼関係を回復することが 業績復活のカギだ、と言い切る姿勢には、業績回復へのコミットを感じた。「社内の信頼関係を回復」ということは、現状では信頼が失われていることを指摘す ることに他ならず、現経営陣である出井氏、安藤氏を前になかなか言いにくいことだろう。それをあえて、しかも株主総会という場で発言する勇気に敬意を表し たい。

とはいえ、コア事業であるエレクトロニクス事業の状況は厳しい。2004年度は343億円の赤字を計上し、2003年度に比較しても大幅に赤字幅を 拡大してしまった。会長兼CEOであるストリンガー氏は、そのバックグランドからもエンターテイメント事業の管掌に注力することは想像に難くなく、ますま す虫媒致死のリーダーシップが問われるところであろう。

そう言えば、先日紹介した、Fortune(1998年11月9日号)に掲載されたジョブズ氏のインタビューで彼が面白いことをいっている。これか らのAppleの戦略を聞かれて、”The whole strategy for Apple now is, if you will, to be the Sony of the computer business.”

7年前の輝きをソニーは取り戻せるのだろうか?

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