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ビジネス英語のリスニングには英語字幕

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2011.09.27

TOEIC対策として、あるいは一般的な英語のスキルアップのために海外の映画やドラマを見る人は多いですよね?

DVDだと英語字幕も出せるので、これを見ながらビジュアルにも学んでいけるのでオススメの方法です。

で、問題。いろんな映画やDVDがあるけど、何を見ればいいの?

そんな時にイチオシがこれ。

 ダメージ (原題 Damages)

評価は★★★★★ (評価の基準はこちらから)

主人公は弁護士。ということは必然的に法廷シーンがあるので、論理的に丁々発止とやりとりするシーンが盛りだくさんで、ビジネス英語のスキルアップに役立つこと間違いなし。

でも、本作の魅力はそれだけじゃないんです。

弁護士ものといっても、なんだか、勝てば官軍みたいな感じで違和感を感じるものでもなく、かといってコミカルなのはいいけれど男性どんビキでもなく、ビジネスマンとして「あー、あるある」という、企業の内幕を書いたところが秀逸なのです。

ぶっちゃけ言うと、社内政治。弁護士だって正義の味方ではないですし、色んな人間関係のはざまで悩むわけで、それをくぐり抜けよう(ときには利用しよう)というスタンスは、英語を学ぶにはもってこい。

ぜひ一度チェックしていただきたいですね。

西成 活裕著、渋滞学

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2011.08.19

車での移動の時にイヤなのが、何と言っても渋滞。

行楽地の行き帰りの高速道路でとてつもない渋滞にはまってしまった苦い経験は、だれもが一度や二度はあるでしょう。

でも、よく考えると不思議ですよね?事故や工事があるわけでもないのに何で渋滞するんだろうって?しかも、あるポイントを過ぎると意外とスーッと流れていったりして…

という疑問をといてくれるのがこちら。

西成 活裕著、渋滞学

評価は★★★★★ (五つ星)

渋滞の起点(スタートポイント)は「サグ部」とか、なるほど、と思わせてくれます。

そして、本書の面白いところは、車の渋滞はもちろんのこと、「渋滞」をキーワードにさまざまな減少に新しい視点を与えてくれること。

ちなみに本書は、講談社科学出版賞と日経BPビズテック図書賞を受賞しています。それからも分かるように、一見難しい内容を一般読者に極めて分かりやすく説明するという点においても参考になります。

そんな西成先生の執筆のスタンスを知りたい人は「あとがき」を読むべし。「ふだんの研究論文を書くよりもある意味で難しかった」との述懐に、妙に納得しました。

●「クイズ王と専門家のちがいは、例外まで含めてある分野の原理原則を知り尽くしているのが専門家で、専門知識の一部を例外抜きで満遍なく知っているのがクイズ王である。例外を知ることは、知識の適用限界を知ることにつながり、実際に知識を実生活に応用する際にはとても大切なのだ」

書評 是永英治著、いつでもベストな提案ができます! 新しい営業の教科書

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,新着情報 — sji_jimukyoku @ 2011.05.11

営業で悩んでいる人って多いですよね?

押しが弱くてもダメだし、かといって気合いを入れてガンガンアタックすれば売れるものでもなし…。じゃあ、どうしたらいいの?と迷った時にぜひ手に取りたい1冊がこちら。

是永英治著、いつでもベストな提案ができます! 新しい営業の教科書

書名にあるとおり「教科書」として、誰もが本当に押さえたいベーシックなスキルがコンパクトにまとめられています。

特に重要だと感じたのが、「質問シート」にまとめられている質問のテクニック。営業では良く、「お客様の潜在ニーズを聞き出せ」と言われますが、一見単純な、でも本当は難しいそのプロセスがかなり詳しく説明されています。

すなわち、

 潜在ニーズとは、相手に言わせたい不平・不満である

との位置づけのもと、

 状況質問で必要な状況を集めて
        ↓
 問題質問で不平不満をひきだして引き出す
        ↓
 示唆質問(○○ですよね?と確認)でアクションを促す

という構造です。

しかも、それぞれの質問でそのまま使えるセリフもあるので、かなりお得感があります。

営業の方はもちろん、相手を説得することが求められる仕事についているならば、ぜひチェックして損はない1冊です。

松澤 喜好著、英語耳 発音ができるとリスニン グができる

著者の主張はただ一つ。

 英語の発音ができると、リスニングもできるようになる

と。

「ホントかよ〜」と疑いを持っていたものの、読み進めるに従って、「なるほど、そうかも…」と思わせてくれる常識破りの好著がこちら。

松澤 喜好著、英語耳 発音ができるとリスニングができる

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

理屈だけでなく、実際に英語の発音を良くするためのレッスンがたくさんあるところも実用的ですね。

英語のスキルアップをする人ならば、間違いなく読んで損はない一冊です。

以下、ポイントを。

●知らない音は知っている音に置き換わる

●自分がやったことがあるスポーツは、観戦しても細かなところまで分かる

●音の変化(音が変化したり結合して消えたりする)も聞き取れない原因

●英語にはメロディがある(プロソディ)

●読書でリスニング力自体も鍛えられる

●ペーパーバッグの読み方
辞書はできるだけ引く
理想は大きな英和辞典(ジーニアス英和大辞典)
三省堂のカレッジ・クラウン英和辞典
 語彙の説明が分かりやすく、語源の説明も充実
5回ぐらいひくうちに覚えればいい 1回目はグリーン、1回目はピンク、3回目は赤
英文を書くためにはニューヴィクトリアアンカー英和辞典
 基本動詞の解説が豊富

Jeffrey Pfeffer著、Managing With Power: Politics and Influence in Organizations

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,未分類 — TOK @ 2011.01.26

政治力、と聞くとどんなイメージを持ちますか?

密室で人事が決まる社内政治とか、あまり良いイメージは持たないかもしれませんが、そんな人にこそ読んで欲しいのがこちら。

Jeffrey Pfeffer著、Managing With Power: Politics and Influence in Organizations

Jeffrey Pfeffer著、Managing With Power: Politics and Influence in Organizations

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

タイトルを翻訳すれば、

 「人を動かす経営−組織における政治力と影響力」なんて感じでしょうか、政治力を「組織を動かしてモノゴトを成し遂げるには必要不可欠」と捉えて、

 ・どうやって政治力の源泉 (power base)を構築するか
 ・どうやって政治力を発揮するか

を膨大なサンプルと供に解説してくれています。

たとえば、「オフィスではトイレの前に座ると良い」なんて話は、半ば笑い話と思って聞いていましたが、この本を読むと見方が変わるの間違いなし。

これまで、「いやだな」と思っていた社内政治をうまくこなしていけるようになるでしょう。

高橋 潔 (編著)著、Jリーグの行動科学―リ ーダーシップとキャリアのための教訓

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — TOK @ 2010.11.29

「サッカーって面白いスポーツだよなぁ…」

ワールドカップなどのレベルの高い試合を見ると、つくづく思います。

一見すると単純な、「手を使わずに相手のゴールにボールを入れたら勝ち」というルールが、こんなにも多様な戦略性につながるのが、不思議と言えば不思議。

2010年ワールドカップでは、こんなにすごい解説もありましたし、知れば知るほどビジネスにも近しいと思えてきます。

http://athleticgeek.dtiblog.com/blog-entry-864.html

と思ったら、マジメにサッカーにおけるリーダーシップを解説した本がありました。それも、日本におけるリーダーシップ研究の第一人者、神戸大学の金井教授も寄稿している「隠れた名著」です。

高橋 潔 (編著)著、Jリーグの行動科学―リーダーシップとキャリアのための教訓

高橋 潔 (編著)著、Jリーグの行動科学―リーダーシップとキャリアのための教訓

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

クライフ率いるオランダが起こした「トータル・フットボール革命」後のポリバレント性が求められる世界観の中で、サッカー選手はどのようにリーダーシップを発揮すべきか。そして、選手と監督との関係性は…など、興味の尽きるところがありません。

また、金井先生のようなアカデミックな立場の人と、元Jリーガーという現場を知っている人のバランスも見事です。第三章「Jリーガーと監督の相性」なんて、なかなか他ではお目にかかれない内容ではないでしょうか。

サッカーに興味がある方はもちろん、リーダーシップについて考察を深めたい方はぜひ手に取ってみたい一冊です。

編集者.jp著、スゴ編。カリスマ編集者から学ぶ7つの仕事力

Filed under: CLO総研,★★★★★,ビジネス書を斬る — TOK @ 2010.08.19

せっかく本を書くのなら、ベストセラーを狙いたい…

そう思ったときにチェックしたいのがこちら。

編集者.jp著、スゴ編。カリスマ編集者から学ぶ7つの仕事力

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

この手の本にありがちな、出版を崇高なものととらえるいやらしさもなく、ビジネスマンの仕事術としても読める良著です。

以下、ポイントを。

●「スゴイ編集者」7つの仕事力
インプット力
企画力
コピー力
時間管理力
コミュニケーション力
楽しみ力
分析力

●クロスメディア・パブリッシング 小早川幸一郎氏
出版業のような見込型ビジネスは「カンと度胸と場当たり主義」が必要
売れるのは「テンションが高い」本。手に取りたくなる、買って使うことで自分がよい方向に変わるかもしれない
本の決め手はカバーとタイトルが半分以上を占める

●スカイライター 川辺秀美氏
売れるものは突破力がある。「完全におかしい」、「イカれている」
ここ数年のトレンドとして「正論」がキーワード。保守化した時代には、いかに正論を時代にマッチした形で表現できるかが重要

●PHP研究所 大田智一氏
ビジネス書の読者はビジネス書が好きな人が多い
この6,7年で時代が動いて、ニッチがニッチでない「ニッチマス」の時代が来ている → ドアラの中

●ダイヤモンド社 寺田洋庸二氏
整理は戦略、整頓は戦術 (小山昇氏)

●ディスカバー・トゥエンティワン 千葉正幸氏
ベストセラーには世界観がある。だんぺんてきなパーツだけを無計画に集めても意味がない。貫き通す世界観

●ダイヤモンド社 加藤貞顕氏
1%の法則 潜在顧客の1%に売れる

●三笠書房 清水篤史氏
売りたいものは売れない、買いたいものが売れる
呼んですぐ分かる、すぐできる
 結論からはいる。起承転結はまどろっこしい
 「頭のいい説明「すぐできる」コツ」
ワンニーズ、ワンテーマ 出来るだけシンプルな内容
 読者の1冊に対する講読ニーズはハッキリしている
 著者の魅力を1冊全部で知ろうという人はいない
 ポイントを絞って読者のニーズをしっかり満たす

タラ・ハント 著、 ツイッターノミクス

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,未分類 — TOK @ 2010.08.15

「ツイッター、使い始めたんだけど、イマイチ活用の仕方が分からなくて…」

と言う人にお勧めしたいのがこちら。とくに、マーケティングの一環としてツイッターを使うなら必読でしょう。

タラ・ハント 著、 ツイッターノミクス

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

手法ウンヌンと言うよりも、「ツイッター的世界観」とでもいうのか、サービス提供者と受益者の境目が曖昧になる状況をイキイキと描き出してくれています。

もちろん、本書で書かれた楽天的な状況がいつまでも続くはずはないのですが、それでも参考にしたい一冊。

以下、ポイントを。

●イベントの企画の段階から進捗状況をつぶやくことによって、参加者も巻き込む
「今日はビールをおつまみを注文したよ」、「いまのところ参加者は○○人」、etc.

●実在のコアカスタマーをアーリーアダプターとしてハンティングする
コミュニティに頻繁に投稿するメンバーを特定
かれらのつぶやきやブログをフォロー
コメントを付けたりチャットしたりでコンタクト
サービス提供者に仲介

●Web2.0で人をつかまえるための11のヒント
1. ディテールで差を付ける
 モレスキンのノート

2. ワンランク上を目指す。顧客の期待やベストプラクティスを超えるような満足感を目指す

3. 感情に訴える。製品やサービスへの愛着は、コミュニティを生みだす力になる

4. 楽しさの要素を盛り込む
ヴァージン航空

5. 当たり前のものをファッショナブル化する

6. フロー体験を設計する
 アップル
 チクセントミハイの「フロー体験」
  高度な技能の習得が必要とされる
  目標が明確である
  達成度についてのフィードバックが得られる
  自分で局面をコントロールできる

7. パーソナライゼーションの余地を残す

8. 実験精神で臨む

9. シンプルにする

10. お客様をまずハッピーにする
 iPod、iTunes

11. ソーシャル・キャタリストをつくる
 iPodの白いイヤフォン
 

田家 康著、気候文明史

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — ktai @ 2010.08.13

「歴女」なんて言葉があるぐらいで、老若男女、歴史に対する興味が高まってます。

今や女子高生ですら、「秀吉と信長、どっちがイケてる?」なんて会話をする時代ですからね。

でも、よく考えるとあの時代は不思議。

天下を制するような英雄が、今で言う愛知県という狭い地域から3人も連続して現れたのですから。偶然ってのはコワイですね。

いや、それは偶然ではなく必然なのでは?と言うヒントをくれるのがこちら。

田家 康著、気候文明史

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)
(評価の基準はこちら)

先ほどの「天下を制する英雄輩出」の秘訣は、実は長期での気候の変動にあり、というのが本書のスタンス。

日本の中世では100年単位で温暖化と寒冷化をくり返して、温暖化の時には東日本の勢力が優勢になり、寒冷化の時には西日本の勢力が台頭する、と言う仮説が述べられています。

たしかに、鎌倉幕府(東日本)以降、室町時代(西日本)→江戸幕府(東日本)→薩長による明治維新(西日本)と、気候の変動に合わせて政権の中心も振り子のように揺れていて、説得力がありますね。

さらに、本書がお薦めできる理由は、このような説がシッカリとした科学的調査に裏付けられていること。古木の年輪の測定はもとより、海底の泥土の分析や珊瑚礁の分析など、アイデアあふれるファクト集めだけを見ても、「なるほどねー」と楽しめること請け合いです。

歴史の「偶然」の背後にある「必然」を読み解きたい方は、一読して損はありません。

見城 徹著、編集者という病い

「ベンチャービジネスの経営者ってどんな人なんだろう?」

起業に興味を持つ人ならば考えたことありますよね。

その答えを余すことなく書いたのがこの一冊。

見城 徹著、編集者という病い

見城 徹著、編集者という病い

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

著者は進行の出版社、幻冬社の創業者にして社長。タイトルにあるとおり「編集者」でもあるのだが、むしろ起業家の内面世界としてとらえた方が正しいだろう。

先に言っちゃうと、amazonなどでの批判はすべて正解。どこぞに書いた記事を脈絡なく集めただけだし、著者は偏執的だし、テロを肯定している人間に上場企業の社長を任せることは出来ないと思う。

でも一方で、「これが起業家だよ」、というリアルがあるのが魅力的。幸せな人間が起業なんてするわけがなく、何が著者を駆り立てるかを知るだけでも参考になるのでは?

下記、ポイントを。

●「刺激する言葉をいっぱい吐くんですよ。それから、その人が無意識に持ってるものを観察しながら、それをどういう言葉でいったら相手の中で顕在化していくのか、もし傷口があるんだったら、どのような場面でそこに塩を塗り込もうか、常にうかがっている」

●編集者として必要な資質は、感性、情熱、腰の軽さ、酒が飲めること、劣等感

●「自分が知らない感情を人に指摘することは出来ない。自分が野心という感情を知らないのに、『あなたは野心家だ』とはいえないのと同じです。人に指摘する言葉はすべて自分の中にあるものです。」

●生後八ヶ月ぐらいで、エドを訓練に出すことになった。僕は反対したのだが、その方が後々エドのためにも絶対いいという妻の主張を容れて三ヶ月コースを選択した。(中略) 一週間に一度、飼い主も一緒になっての訓練があって、それが面会日にもなるのだが、最初のその日が待ち遠しくてならなかった。
預けた店はガラス張りになっていて、車を降りた僕の目に小さなケイジの中に入っているエドの姿が見えた。
ドアを開けて店内に入っても、エドは気がつかない様子で蹲っていたが、僕と目があった瞬間、彼は立ち上がり、呆然と僕を見たまま失禁したのだった。
結局三ヶ月の料金を払って、一ヶ月でエドを引き戻すことになったのだが、あの失禁したときのエドの表情は今も脳裏に焼き付いて離れない。」

植木 理恵著、婚活の傾向と対策

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,新着情報 — TOK @ 2010.07.08

「婚活」と聞いてピンと来る人がチェックしたいのがこちら。

植木 理恵著、婚活の傾向と対策

植木 理恵著、婚活の傾向と対策

評価は

★★★★☆ (購入して読む価値あり)(評価の基準はこちら)

タイトルからするとノウハウ本のイメージを持つかもしれませんが、中身はちょっと違います(もちろん、ノウハウ本という側面もありますが)。

さまざまな回答に答える形で著者が一貫して主張しているのは、婚活といえども特殊なスキルが必要なわけでなく対人関係をどう構築するかの一環であり、その成功を持たせる源泉には自己肯定感を高めることがある、ということ。

といって、その間替えが押しつけがましく感じないのは、著者が質問者を受容することによって、その自己肯定感の向上に一役買っているからでしょう。

企画が企画ですからmatch.comの宣伝っぽくなってしまうところはチョットいただけませんが、それでも手に取ってみたい1冊です。

ユーイング著、 ハーバード・ビジネス・スクールの経営教育

Filed under: ★★★★★,新着情報 — sji_jimukyoku @ 2010.01.04

「ハーバード・ビジネススクールって、何がすごいの?」

という疑問を持ったら手に取りたい本…

というか、HBSは良くも悪くもMBA教育の総本山。人材育成に関わる人なら読んでおいて間違いなし。

デイビッド・W. ユーイング著、 ハーバード・ビジネス・スクールの経営教育

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

HBSで行われている教育の、

 目的
 方法
 結果 (体験談)

が「これでもかっ!」と言うぐらいに紹介されています。

「結果」に関しては、卒業生の体験談が中心で、科学的な検証はされていないものの、それでも読む価値は十分あります。

イヤな客には売るな

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.10.28

売上を上げることって、いつの時代だって経営者の一番の役割です。

「でも、難しいんだよなぁ…」

と言うときにまっさきにチェックしたいのがこちら。

石原 明 著、イヤな客には売るな!―石原式「顧客化戦略」の全ノウハウ

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

一瞬、えっ?と思うタイトルですが、けして奇をてらったものではありません。「イヤな客には売らない」ことを中心に据えて、見込客をあつめるところからリピートオーダーを獲得するまでの一連のセールスプロセスが説得力を持って説明されています。

下記、ポイントを。

●他社がマネすれば、チラシの効果は落ちる

●顧客化のプロセス
集客↓ チラシや広告(あくまでも見込客獲得のためと割り切る)
自社にふさわしい見込客を集める
  見込客
見込客のフォロー↓
販売↓
  購入客
顧客化↓ お客様の記憶から消えないこと
  顧客
黄金化↓ 言いたいことが17個あったら伝えきる
黄金の顧客

●顧客化を考える際、恒例の行事(クリスマスなど)は欠くことのできないアイテム

●顧客化の数値目標
3年間で顧客からの紹介、リピートを50%にする
できれば75%まで持っていく
ただし、100%にしてはいけない

●ニューズレターの役割と構成
役割
「自分たちがどういう支店でこの商品を売っているのか」、「この商品のどこが良いのか」を説明する
「誰でも彼でもお客様にする」という態度ではない
「当社の商品を本当に気に入ってくれる人をお客様にしよう」
 「当社は誰でも彼でも買って欲しいというわけでなく、私どもの考えをシッカリ理解してくださったお客様と末永くお付き合いしたいと考えております」

構成
コミュニケーション1/3、お客様に喜んでもらう部分1/3、商品情報が1/3
必ずアクションを明示する→露骨すぎると怒る人はいない(逆に、どうしたらいいか分からないと怒る人はいる)

●お客様の声を収集する際は、すでに記入済みのサンプルを見せながら

●メルマガの役割
これを書いている人はどんな人なんだろう、と思わせる

●セールスでのクロージング
「買ってください」は無視される。変化球で「いつ頃にしますか?」「いつ頃届けますか?」「会社と自宅とどちらに届けますか?」

●高収益top3%

小さな会社のお金の借り方

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.10.22

不況のおり、「銀行からお金を借りなきゃ」という経営者の方も多いと思います。

そんなときにチェックしておきたいのがこちら。

石橋 知也著、小さな会社のお金の借り方教えます。

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

何と言っても嬉しいのは、小さな会社の実情に合わせた豊富な説明。

そもそもとして、銀行のホンネの解説にはじまり、信用保証協会や国民生活金融公庫などやや公的な機関の説明と、優先順位<プライオリティ>が分かりやすく説明されています。

その他、資金繰り表の作成ノウハウや銀行との面談ノウハウ集など、「あ、それそれ、知りたかったのは!」という情報満載。

資金に余裕のある今のうちから手元に置いておきたいものですね。

神田昌典、「成功者の告白 」

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.08.22

職場における人間関係の悩みって、ありますよね?

あるいは、もうちょっと大きく言うと、組織運営の難しさ。

上司は思いつきでものを言うし、部下や後輩は何を考えているかわからない。おまけに、社内で偉くなるのは評論家的な人ばっかりで、

「なんで、ウチの会社はこうなんだ?」

と不満をもつことは、ビジネスに携わる方であれば、誰しも一度はあるでしょう。
その、「なんで?」という疑問に答えるのが、本書です。

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

サブタイトルに「起業ノウハウ」とあるので、主なターゲットはベンチャービジネスに関連する人々…と思ったら大間違い。

だって、組織運営の問題点は、あらゆるステージの会社に起こるわけで、むしろ、ビジネスに携わるすべての人に読んでいただきたい内容です。

たとえば、

「誰かが超ポジティブ思考だと、そのバランスをとるために組織内の別のところにネガティブな発想が出てくる」

というコンセプト。

あー、あるある、と思い当たりますね。

あるいは、社長の右腕やキーパーソンが、突然トンデモナイ行動を取り始める。良く聞く例ですが、その背後には、こんな因果関係があったとは!
しかも。この本の良いところは、問題点の指摘だけではなく、それをどう乗り越えるかという「ソリューション」が提示されているところ。

1度目は楽しみながら読んで(ストーリー仕立てなので)、2度目は詳しく分析的に読んで、3度目は自分の組織に当てはめながら読んで…、と何度でも利用できる本です。

ブランチャード、一分間マネジャー

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.08.21

部下のマネジメント、うまくいってますか?

「うーん…」

なかなか難しいですよね。

仕事の割り振りやスケジューリングなどの「仕組み」の話も難しいのですが、それ以上にたいへんなのが、コミュニケーションも含めた関係の作り方。

何せ相手も人間。こっちが良かれと思ってしたことが、意外と響かなかったり、曲解されたりして、上司の悩みは尽きないのです。

だからこそ、部下を持つ人向けに、いろんなテクニックが紹介されているのでしょう。

「上司が『鬼』とならねば部下は動かず」なのかぁと思ってみたら、やっぱり「『やる気』のコーチング―部下との距離を縮める“場づくり”のすすめ」が大事だったりして、「 オレは聞いてない! 上司はなぜ部下の話を聞けないのか」、と言いたくもなります。

もうちょっと、シンプルにまとめたものはないの?

と言う人にお勧めなのが、こちら。

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

マネジメントの仕事をシンプル化して、3つの要素(目標設定、褒める、叱る)に落とし込んだところにこの本のすばらしさがあります。

そうそう。せいぜい3つぐらいまでしか覚えられないって、人間。

ただ、このシンプルに見える手法、実は深いし、実行しきるのは簡単ではないことが分かってきます。たとえば、目標設定にしても、「行動に即した言葉 で」目標を記述することが提言されているわけですが、それって具体的にはなに?というのは自分自身で考えて、体得しなければならないでしょう。

まあ、逆に言えば、それがこの本のいいところ。

解決策を示すのではなく、部下を持つ人が考えなければいけないポイントと、その入り口を示している、という位置づけこそが、実はこの本の最大のミソです。

え?それでも、「解決策」が欲しい?

そんな人は、同じ著者の、入門から応用へ 行動科学の展開―人的資源の活用なんていかがでしょう?

精緻に書かれている分、読むのは多少手間だが、リーダーシップやマネジメントシップのセオリーが詳説されています。

中原、企業内人事育成入門 人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.08.20

研修って誰でも多かれ少なかれ受けてますよね?その時に、講師に対してどんなイメージ持ちました?

良い講師の条件はいろいろとあるのですが、一つにはビジネスを良く知っていること。象牙の塔にこもった学者先生に教えられたくはないですよね、やっぱり。

が、逆に言うと、良い講師といえどもアカデミックなことは良く知らない事もあります。とくに、心理学・教育学の分野は、講師の力をさらに伸ばす知見がいっぱい。

それを分かりやすく解説しようという試みがこちら。

中原淳 編著

企業内人事育成入門 人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

上述の通り、ビジネス教育における研修講師として知っておくべきアカデミックな背景を「広く薄く」解説した好著にして労作です。

研修の効果と目的をちゃんと押さえた上で内容を設計しましょう、というスタンスも正しいですね。ほら、研修ってともすると、「何をやるか」というインプットにばかり目が向いて、「その後どうなるのか」のアウトプットがおろそかになりがちですからね。

本書のもう一つの特徴は、「企業教育の政治力学」を論じているところ。これ、ホントに大事な概念で、研修は誰のためにやっているのか、そして、その人の真意は何か、を理解することは「成功」する研修に不可欠なんです。

短所としては、「広い」領域をカバーするが故に「薄く」なってしまったこと。

いや、もちろん、豊富な参考文献が掲載されているので、「薄く」なったのを補完する作用はあるんですよ。でも、「薄く」なったが故に、全体としての 統一感(cohesiveness)がなくて、全体像が頭の中に入ってこないのは大問題。おそらくは共著であることも、この問題の原因の一つだろうな。

それでも、企業において研修に携わる人には一読を勧めたいですね。

コヴィー、7つの習慣

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.08.18

ビジネスに限らず、リーダーとして役割を果たそうとすると、迷うことってありますよね?

それも、「どうやったらうまくいくか」というのではなく、「人としてどうあるべきか」という根元的な問いに直面するときってあるものです。ましてや、リスクをとって大きなものごとに挑戦しているときならばなおさら。

そんなときにぜひともチェックしたいのがこちら。

スティーブン・コヴィー著、7つの習慣 成功には原則があった!

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

成功者の行動パターンを整理すると、7つに収束するという提言には説得力があります。し、一つ一つの提案が、押しつけがましくもなく、かといって放任するわけでもなく、説得力を持って心の底に沈んでいきます。

というか、途中で読むのがつらくなるとき、ありますね。あまりにも自分にあてはまりすぎていて、「あぁ、やっぱりこういう考えじゃいけないんだな」って反省して。

それでも、突き放さないのが著者のコヴィー先生のありがたいところ。「少しでも良いから、この境地に近づきたい」、と素直に思わせる静かな迫力があります。

リーダーとして活躍しようと志している人は、一読してみてはいかがでしょうか?

【7つの習慣】
●私的成功第一の習慣・主体性を発揮する (Be Proactive)
第二の習慣・目的を持って始める (Begin with the End in Mind)
第三の習慣・重要事項を優先する (Put First Things First)

●公的成功
第四の習慣・Win-Winを考える (Think Win/Win)
第五の習慣・理解してから理解される (Seek First to Understand, Then to Be Understood)
第六の習慣・相乗効果を発揮する (Synergize)

●再新再生常に成長し続けるための第7の習慣が含まれる。
第七の習慣・刃を研ぐ (Sharpen the Saw)

小川浩、後藤康成著、 Web2.0 BOOK

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.08.18

「Web2.0ってさぁ、要するにどういうこと?」

って、教えて欲しいですよね。

しかも、

「ITヲタクの話はどうでも良いからさぁ、ビジネスパーソンの視点から分かりやすく説明してよ」

と。

そんなニーズに応えるのがこちら。

小川浩、後藤康成著、 Web2.0 BOOK

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

web2.0とはなんぞや、の解説があるし、web2.0的様々なサービスの分析も有効。でも、何よりも分かりやすく感じるのは、web2.0を 「webの環境変化とそのトレンドをまとめたもの」と捉えて、それを軸に全体が上手に構成されていること。本全体に、一体感があるとでも言うか。

結果として、web2.0があなたのビジネスに与える影響のヒントにもなるはず。もちろん、答えを考えるのは自分自身なんだけど、この本は現在我々を取り巻くweb環境を的確に教えてくれるから。

下記、ポイントを。

●オライリーによるweb2.0の定義
1. サービス提供者である
2. データソースをコントロールできる (利用者をユーザー化して、それをデータ提供できる)
3. ユーザーの無意識な参加を促す
4. 集合知を利用する
5. ロングテールを理解する
6. プラットフォームを選ばない
7. リッチで軽い

「重要なのはこれら7つをすべて網羅していることよりも、垂直的にどれか一つでも飛び抜けてコミットしている企業の方がweb2.0的」
●印象的なサービス
GTools
Windows Live
Zimbra
テクノラティ

安土、企業家サラリーマン

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.08.16

サラリーマンを長くやっていると、「アイデンティティの危機」を感じませんか?

組織人としてうまくやっていくためには、上司の顔色をうかがい、部下をおだててすかしてコントロール、おまけに近頃は「リーダーシップ」なんてものまで求められる…

そんな日常を過ごしていると、「あれ?本当にオレがやりたいことって何だっけ?」と、自分を見失いそうになりますよね。

そんなあなたに勇気を与えてくれるのがこちら。

安土 敏著、企業家サラリーマン

評価は

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すっかり「社畜」と化していたサラリーマンが、ある事件をきっかけに、経営者としての道を歩み出す、と言う話です。

といって、「島耕作」風な、大抜擢の成功物語ではありません。事実、これから困難に立ち向かう、と言うところでストーリーは終わっているしね。

むしろ、この本で大事なのは、組織の矛盾を前提条件とした上で、それでも「経営者でありたい」と願う主人公の葛藤と覚悟を読みとることでしょう。

誰だってココロの奥底にしまっている、「本当に自分のやりたいこと」。もう一度取り出してみるきっかけになるでしょう。

ジョンソン、1分間パパ

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.08.15

ブランチャードの名著、「1分間マネージャー」に代表される「1分間シリーズ」のうちの異色作を読んだ。

スペンサー・ジョンソン著
1分間パパ―わが子をどうほめ、どう叱り、どう導くか

評価は

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「異色作」と書いたのは、この本がマネジメントならぬ、子育てをテーマとしているから。本当に徹頭徹尾子育てのテクニックについて述べてあるため。

ただ、その手法は、「1分間マネージャー」で提言されたものとほとんど同じだ。すなわち、

1分間で叱る法
1分間でほめる法
1分間の目標作り

からなる。

マネジメントの手法を子育てに持ち込むことは、一見荒唐無稽に見えるかもしれないし、違和感を覚える人もいるだろう。ただ、個人的な感想としては、 マネジメント-とくに、部下との接し方-と子育ては驚くほど共通点が多いと感じる。確かに、考えてみれば、様々なガイダンスを与えながら、自律的に行動す る人材を生みだす、というプロセスは非常に似ている。

しかも、本書では、単なる精神論でとどまらず、実際にやることができるテクニックが紹介されているのが嬉しい。もちろん、子育てのベースに愛情があ るのは否定しないが、具体的なテクニックを学ぶことにより、まずは「形からはいる」のも有効なアプローチではないかと感じている。

山本 孝夫、英文契約書の書き方

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — sji_jimukyoku @ 2009.08.15

英文の契約書を求められる時ってあります?あんまりないよね?

でも、「万が一」のその時のために、「かけ込み寺」としてお薦めしたいのがこちら。

山本 孝夫著、英文契約書の書き方

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「日経文庫」には珍しく、お薦めです。

手軽で初心者にも読み通せるし、豊富な事例が載っているのがありがたい。

しかも、厳密な契約書だけじゃなく、レター形式でagreementを確認するフォーマットが載っているのも実用的。

契約書って、結局TPOに合わせる必要があるわけで、「どのくらいのフォーマルさが必要なんだろう?」と悩んでいる初心者に有意義な心遣いです。