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ビジネス英語のリスニングには英語字幕

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2011.09.27

TOEIC対策として、あるいは一般的な英語のスキルアップのために海外の映画やドラマを見る人は多いですよね?

DVDだと英語字幕も出せるので、これを見ながらビジュアルにも学んでいけるのでオススメの方法です。

で、問題。いろんな映画やDVDがあるけど、何を見ればいいの?

そんな時にイチオシがこれ。

 ダメージ (原題 Damages)

評価は★★★★★ (評価の基準はこちらから)

主人公は弁護士。ということは必然的に法廷シーンがあるので、論理的に丁々発止とやりとりするシーンが盛りだくさんで、ビジネス英語のスキルアップに役立つこと間違いなし。

でも、本作の魅力はそれだけじゃないんです。

弁護士ものといっても、なんだか、勝てば官軍みたいな感じで違和感を感じるものでもなく、かといってコミカルなのはいいけれど男性どんビキでもなく、ビジネスマンとして「あー、あるある」という、企業の内幕を書いたところが秀逸なのです。

ぶっちゃけ言うと、社内政治。弁護士だって正義の味方ではないですし、色んな人間関係のはざまで悩むわけで、それをくぐり抜けよう(ときには利用しよう)というスタンスは、英語を学ぶにはもってこい。

ぜひ一度チェックしていただきたいですね。

西成 活裕著、渋滞学

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2011.08.19

車での移動の時にイヤなのが、何と言っても渋滞。

行楽地の行き帰りの高速道路でとてつもない渋滞にはまってしまった苦い経験は、だれもが一度や二度はあるでしょう。

でも、よく考えると不思議ですよね?事故や工事があるわけでもないのに何で渋滞するんだろうって?しかも、あるポイントを過ぎると意外とスーッと流れていったりして…

という疑問をといてくれるのがこちら。

西成 活裕著、渋滞学

評価は★★★★★ (五つ星)

渋滞の起点(スタートポイント)は「サグ部」とか、なるほど、と思わせてくれます。

そして、本書の面白いところは、車の渋滞はもちろんのこと、「渋滞」をキーワードにさまざまな減少に新しい視点を与えてくれること。

ちなみに本書は、講談社科学出版賞と日経BPビズテック図書賞を受賞しています。それからも分かるように、一見難しい内容を一般読者に極めて分かりやすく説明するという点においても参考になります。

そんな西成先生の執筆のスタンスを知りたい人は「あとがき」を読むべし。「ふだんの研究論文を書くよりもある意味で難しかった」との述懐に、妙に納得しました。

●「クイズ王と専門家のちがいは、例外まで含めてある分野の原理原則を知り尽くしているのが専門家で、専門知識の一部を例外抜きで満遍なく知っているのがクイズ王である。例外を知ることは、知識の適用限界を知ることにつながり、実際に知識を実生活に応用する際にはとても大切なのだ」

本多 勝一著、日本語の作文技術

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,新着情報 — admin @ 2011.06.29

ブログとか呼んでると、変な日本語に出くわして思わずクスッと笑ってしまうことってありません?

誤字や誤変換だけでなく、

 それ、本来の意味と違ってますから!

というのも多いもの。

一方で、

 はぁ~、この人、文章うまいわ

と感心することしきりのブログもあって、その違いは何だろう…

と考えた時に読んでおきたいのがこちら。

本多 勝一著、日本語の作文技術

名著です。古典です。何らかの形で文章を書く人なら、一度は目を通しておかないとモグリです。

ついついやってしまうような分かりにくい文章の直し方を教えてくれるところはほんとうに懇切丁寧で、たとえば、

チリ美人は、アルゼンチンの肉をたっぷり食べているセニョリータにくらべると、ぐっと小柄である。(「女ばかり南米大陸をゆく」読売新聞社)

は、肉を食べてるのは誰だか分かりませんよね?チリ美人なのか、アルゼンチン人なのか、はたまた第三者なのか。

これを、

肉をたっぷり食べているアルゼンチンのセニョリータにくらべると、チリ美人はぐっと小柄である。

と直せばいいんだよ、というのは、なるほど、その通り。使っている言葉は変わらなくても、並べる順序と句読点の打ち方を変えるだけで、これだけ違うんですね。

他にも参考になるポイントばかりですので、ぜひぜひ手に取っていただきたい一冊です。

書評 是永英治著、いつでもベストな提案ができます! 新しい営業の教科書

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,新着情報 — admin @ 2011.05.11

営業で悩んでいる人って多いですよね?

押しが弱くてもダメだし、かといって気合いを入れてガンガンアタックすれば売れるものでもなし…。じゃあ、どうしたらいいの?と迷った時にぜひ手に取りたい1冊がこちら。

是永英治著、いつでもベストな提案ができます! 新しい営業の教科書

書名にあるとおり「教科書」として、誰もが本当に押さえたいベーシックなスキルがコンパクトにまとめられています。

特に重要だと感じたのが、「質問シート」にまとめられている質問のテクニック。営業では良く、「お客様の潜在ニーズを聞き出せ」と言われますが、一見単純な、でも本当は難しいそのプロセスがかなり詳しく説明されています。

すなわち、

 潜在ニーズとは、相手に言わせたい不平・不満である

との位置づけのもと、

 状況質問で必要な状況を集めて
        ↓
 問題質問で不平不満をひきだして引き出す
        ↓
 示唆質問(○○ですよね?と確認)でアクションを促す

という構造です。

しかも、それぞれの質問でそのまま使えるセリフもあるので、かなりお得感があります。

営業の方はもちろん、相手を説得することが求められる仕事についているならば、ぜひチェックして損はない1冊です。

河合浩之著、「すごプレ」

「パワーポイントって、今イチ使えないよね…」

なんて思っている人にこそ読んで欲しいのがこちら。それこそ、目からウロコが落ちるようなパワーポイントの使い方満載です。

河合浩之著、すごプレ

論より証拠で、本書に収められたテクニックを使って作ったパワーポイントの美技!を見てもらいましょう。
http://clo.ofsji.org/hontou.php

まさかここまでできるとは、オドロキですよね。

し・か・も。

本書が「うれしさ」x2なのは、掲載されているパワーポイントがダウンロードできること。

「これ、いいけど自分では作れないよ」と思っている人も、ダウンロードしたファイルを修正するだけなら、けっこういけるのではないでしょうか。

普段からパワーポイントを使い慣れている人はもとより、ちょっと苦手意識をお持ちの方も、ぜひチェックしてみて下さい。

松澤 喜好著、英語耳 発音ができるとリスニン グができる

著者の主張はただ一つ。

 英語の発音ができると、リスニングもできるようになる

と。

「ホントかよ〜」と疑いを持っていたものの、読み進めるに従って、「なるほど、そうかも…」と思わせてくれる常識破りの好著がこちら。

松澤 喜好著、英語耳 発音ができるとリスニングができる

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

理屈だけでなく、実際に英語の発音を良くするためのレッスンがたくさんあるところも実用的ですね。

英語のスキルアップをする人ならば、間違いなく読んで損はない一冊です。

以下、ポイントを。

●知らない音は知っている音に置き換わる

●自分がやったことがあるスポーツは、観戦しても細かなところまで分かる

●音の変化(音が変化したり結合して消えたりする)も聞き取れない原因

●英語にはメロディがある(プロソディ)

●読書でリスニング力自体も鍛えられる

●ペーパーバッグの読み方
辞書はできるだけ引く
理想は大きな英和辞典(ジーニアス英和大辞典)
三省堂のカレッジ・クラウン英和辞典
 語彙の説明が分かりやすく、語源の説明も充実
5回ぐらいひくうちに覚えればいい 1回目はグリーン、1回目はピンク、3回目は赤
英文を書くためにはニューヴィクトリアアンカー英和辞典
 基本動詞の解説が豊富

Jeffrey Pfeffer著、Managing With Power: Politics and Influence in Organizations

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,未分類 — TOK @ 2011.01.26

政治力、と聞くとどんなイメージを持ちますか?

密室で人事が決まる社内政治とか、あまり良いイメージは持たないかもしれませんが、そんな人にこそ読んで欲しいのがこちら。

Jeffrey Pfeffer著、Managing With Power: Politics and Influence in Organizations

Jeffrey Pfeffer著、Managing With Power: Politics and Influence in Organizations

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

タイトルを翻訳すれば、

 「人を動かす経営−組織における政治力と影響力」なんて感じでしょうか、政治力を「組織を動かしてモノゴトを成し遂げるには必要不可欠」と捉えて、

 ・どうやって政治力の源泉 (power base)を構築するか
 ・どうやって政治力を発揮するか

を膨大なサンプルと供に解説してくれています。

たとえば、「オフィスではトイレの前に座ると良い」なんて話は、半ば笑い話と思って聞いていましたが、この本を読むと見方が変わるの間違いなし。

これまで、「いやだな」と思っていた社内政治をうまくこなしていけるようになるでしょう。

三田紀房原作、小説 ドラゴン桜

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2011.01.25

コミックでおなじみの東大受験マンガ「ドラゴン桜」が、原作の持つ熱さと受験のノウハウはそのままに小説になって登場です。

受験ノウハウとは言いながら、実はビジネスにも通ずる心構えやスキルアップのヒントが満載なのが本書の魅力。

「子どもが勉強が苦手になるのは、勉強ができないからではない。「自分はできない」と思い込むからできなくなるのだ。勉強に対する子どもの認識を変えてやれば、成績は必ず上がる」

なんて主人公のセリフは、子供を「部下」に勉強を「仕事」に置き換えて読むと、そのままマネジメントにも適用できます。

小説なのでサクサク読めるし、ぜひ通読することをオススメします。

里見 蘭著、小説 ドラゴン桜―挑戦!東大模試篇

里見 蘭著、小説 ドラゴン桜―メンタル超革命篇

里見 蘭著、小説 ドラゴン桜―魂のエンジン篇

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

小説 ドラゴン桜―挑戦!東大模試篇

●「子育ては、まず当たり前のことを何度も教えて、当たり前のことが当たり前にできるような子どもにすることが肝心だ。当たり前のことをくり返し教えられた子は、地道な努力学になりにくい。…人間として大成するための下地は、とっぴなものではできていない。」

●「人間の大多数は、できるだけ優秀な遺伝子を伝えるために、じぶんにとって一番ふさわしい異性を探すようにプログラムされている。だが、現実には、身近にいてある程度満足できる相手で我慢しなければならないように生まれついている。恋愛感情は、このジレンマを解消し、手近にいる相手を「この人こそ世界でたった一人の人」と思いこませるために脳自身が創り出す、いわば錯覚に過ぎないのだ」

●「下手に日本語に英語が浸透しているために、日本人は、様々な英語を脳内でカタカナに変換してしまいがちだけど、これは、英語の正しい発音を聞き取るためには大きな障害になっているんだ」

●日本語ではカクテルパーティー効果や音素修復-聞き取れない音でも人間の耳は欠けているものを補う機能がある-が機能するが、英語だと聴覚と結びついた脳は能動性を発揮しない→発音強化がリスニングにつながる
-単音の発音
-音の変化
-プロソディ(言語に固有の音声的な特徴)→シャドウイング
 プロソディが身に付くと、初見の文章に対して、文の構造や意味のまとまりが直感的に理解できるようになる

●「英語は言葉。読解や英作文、リスニング、単語や熟語の暗記-とバラバラに勉強するのではなく、全てをひっくるめて一気に身につける」

●授業とは教師が一人で作るものではない。生徒という受け手によって共有されて始めて結実するものだ。そして彼らはみな理解している。今日この瞬間、この場で共有されている授業が、このときここにしか存在していない唯一無二のものであることを。

●不可能を可能にする。その挑戦に勝る快楽がはたしてこの世にあるだろうか。

小説 ドラゴン桜―メンタル超革命篇

●東大の問題を作っている先生たちは、じぶんの問題の正答率が低いと、してやったりと思うのではなく、なぜ受験生は解けなかったのだろう、解いて欲しい問題だったのに、と、ガッカリして寂しがるそうだ。ここに集中力を持続させるヒントがある。受け身の精神状態になると、集中力はとぎれやすくなる。だから、わからないときこそ、積極的に問題に問いかけてみるのだ。

●私立文系頭と東大脳のちがい:「それは、情報の大切さに対する認識だ。…東大でたやつは違う。彼らは自分で新たに考えることが面倒くさいのだ。だから、人がすでに考えていて効果のある方法を探し、それを利用した方が楽で効率的だと考えるんだ」

●ある大手予備校の講師の発見。合格する子は用さえ済めばすぐに帰る→頭の切り替えの早さとうまさ

●「目標を立てる時は、二重に準備するといいのです。…最低限成し遂げたい目標と、模試できたら理想的な目標の二つを」

●「ホメることで、相手が自分を操ってもっと働かせようとしていると感じるだろうということだ。…教育の現場で子どもをホメることの究極の目的は何か?生徒にやる気を起こさせ、目標に向かって努力するためのエネルギーを供給することだ。…では、おだてと正しいホメ方ではどう異なるのか?それは、コーチングの核には、つねに「承認<アクナリッジメント>」があるという点だ。

●ホメ方テクニック10ヶ条
具体的に褒める
抽象的に褒める
すぐ褒める
「これは」と思うことを、いつまでもしみじみと褒める
理由をつけて褒める
理由なしで褒める
ほめ言葉のバリエーションを増やす
感謝の言葉も褒め言葉である
第三者も褒めていたと伝える
その子の思い入れの大きいことを褒める

●「子どもが勉強が苦手になるのは、勉強ができないからではない。「自分はできない」と思い込むからできなくなるのだ。勉強に対する子どもの認識を変えてやれば、成績は必ず上がる」

●世界史は後ろからさかのぼれ

●人間の脳は、具体的でいきいきとしたイメージをインプットされたとき、その実現に向かって全力で動き出すようにできている。…脳の力を全開にするためには、はっきりした目標が必要なのだ。そしてその目標は、具体的で数量化しやすいものほど達成度が高い」

●学力向上の鍵となるのは、情動をコントロールすること。…これは、解剖学的に言うと、大脳新皮質と大脳辺縁系の間にある神経回路をスムーズに機能させる、ということになる。…ただし、大脳新皮質はものすごく学習能力が高くて、学んだことをすぐに記憶できるが、情動の脳である大脳辺縁系は、反対に、学習速度が非常に遅い。呑み込みが悪いのだ。こいつに学習させるためには、より多くの時間をかけて、反復して教え込む必要がある。つまり忍耐が必要だ。けれど、その代わり成果は長く維持できる。感情をコントロールする術は、一度身につければ、簡単には忘れないってことだ。…勉強をすることで子どもたちが身につけるのは、知識だけじゃない。学ぶ経験を通して、やればできるという自分の能力への信頼感や、目標を設定する能力、その目標に向けて努力する過程でぶつかる挫折や障害を乗り越える力などを身につける。それが自信や自尊心を育み、人生に対して前向きに立ち向かう土台を築くのだ。」

●試験の先にある、客観性を持つことの真の目的は、自分を知ること、です。…自分を客観視することなく大人になった人間は、小さくまとまってしまいやすい。自分自身の可能性を最大限に発揮して、自分らしく存分に生きてゆくために、他人の考えを学ぶことが役に立つのです。

●一つの段落には一つの主張だけ。…この一文のことをトピックセンテンスという。でも、トピックセンテンスを見つけるのは、…じつはとても簡単なんだ。段落の始めか終わりにあることが最も多いから、まずそこをチェック。…But, however, in conclusion, to sum upなど、必ず分かりやすい接続詞句があるんだ。

小説 ドラゴン桜―魂のエンジン篇

●「自分の環境すべてにマルを付けろ、と言ったのを思い出せ。なんでも肯定的に考えることが成功の秘訣だ」

●新しい自分に変わろうとするとき、もとの自分に引き戻そうという強い重力が外からも内からもかかる。何かに挑戦しようと思ったら、まずは全力を尽くしてその重力を振り切らなければならないのだ。

●たしかにこどもの成功を願うのは、子どもを愛している親なら当然ですが、「絶対に成功しなければこの子は駄目になる」と思うのは良くない。はやる気持ちを押し殺して、結果を求めず、努力していること、頑張っていること、それだけに目を向けるのです。親以外の大人の世界、すなわち社会というものは、なんだかんだ言って結果しか見ません。「努力や過程が大事だ」と言葉では簡単に励ましますが、やはり社会の最終的な評価は、その子どもが出した結果に対してのみ。他人からすれば、途中の頑張りまでいちいち見ていられないのです。そんな世の中で、親以外に誰が子どもの努力を認めてあげられるでしょう

●予言は単純な幼稚な魔法の言葉などではない。相手に対する気持ちが込められた、本気の言葉なのだ。「お前たちは必ずできる。東大合格する」と予言された生徒は、それを信じることで頑張り続けることができ、予言した教師も、それを実現すべく意識的・無意識的に生徒を熱心に指導し、そのおかげでますます生徒の学力は上がっていく。その結果、最終的に予言が成就される。

●個性も自主性も規律と統制の中から生まれるんだ。野放しで育てられた子どもは、決まりを無視して自分勝手に行動するだけ。そんなものは、個性でも自主性でも何でもない。規律を守ることと、自分のしたいことを両立するために知恵を絞って工夫する-つまり、規則を利用して自分を磨くことが、個性と自主性を伸ばす鍵となるんだ。

高橋 潔 (編著)著、Jリーグの行動科学―リ ーダーシップとキャリアのための教訓

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — TOK @ 2010.11.29

「サッカーって面白いスポーツだよなぁ…」

ワールドカップなどのレベルの高い試合を見ると、つくづく思います。

一見すると単純な、「手を使わずに相手のゴールにボールを入れたら勝ち」というルールが、こんなにも多様な戦略性につながるのが、不思議と言えば不思議。

2010年ワールドカップでは、こんなにすごい解説もありましたし、知れば知るほどビジネスにも近しいと思えてきます。

http://athleticgeek.dtiblog.com/blog-entry-864.html

と思ったら、マジメにサッカーにおけるリーダーシップを解説した本がありました。それも、日本におけるリーダーシップ研究の第一人者、神戸大学の金井教授も寄稿している「隠れた名著」です。

高橋 潔 (編著)著、Jリーグの行動科学―リーダーシップとキャリアのための教訓

高橋 潔 (編著)著、Jリーグの行動科学―リーダーシップとキャリアのための教訓

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

クライフ率いるオランダが起こした「トータル・フットボール革命」後のポリバレント性が求められる世界観の中で、サッカー選手はどのようにリーダーシップを発揮すべきか。そして、選手と監督との関係性は…など、興味の尽きるところがありません。

また、金井先生のようなアカデミックな立場の人と、元Jリーガーという現場を知っている人のバランスも見事です。第三章「Jリーガーと監督の相性」なんて、なかなか他ではお目にかかれない内容ではないでしょうか。

サッカーに興味がある方はもちろん、リーダーシップについて考察を深めたい方はぜひ手に取ってみたい一冊です。

編集者.jp著、スゴ編。カリスマ編集者から学ぶ7つの仕事力

Filed under: CLO総研,★★★★★,ビジネス書を斬る — TOK @ 2010.08.19

せっかく本を書くのなら、ベストセラーを狙いたい…

そう思ったときにチェックしたいのがこちら。

編集者.jp著、スゴ編。カリスマ編集者から学ぶ7つの仕事力

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

この手の本にありがちな、出版を崇高なものととらえるいやらしさもなく、ビジネスマンの仕事術としても読める良著です。

以下、ポイントを。

●「スゴイ編集者」7つの仕事力
インプット力
企画力
コピー力
時間管理力
コミュニケーション力
楽しみ力
分析力

●クロスメディア・パブリッシング 小早川幸一郎氏
出版業のような見込型ビジネスは「カンと度胸と場当たり主義」が必要
売れるのは「テンションが高い」本。手に取りたくなる、買って使うことで自分がよい方向に変わるかもしれない
本の決め手はカバーとタイトルが半分以上を占める

●スカイライター 川辺秀美氏
売れるものは突破力がある。「完全におかしい」、「イカれている」
ここ数年のトレンドとして「正論」がキーワード。保守化した時代には、いかに正論を時代にマッチした形で表現できるかが重要

●PHP研究所 大田智一氏
ビジネス書の読者はビジネス書が好きな人が多い
この6,7年で時代が動いて、ニッチがニッチでない「ニッチマス」の時代が来ている → ドアラの中

●ダイヤモンド社 寺田洋庸二氏
整理は戦略、整頓は戦術 (小山昇氏)

●ディスカバー・トゥエンティワン 千葉正幸氏
ベストセラーには世界観がある。だんぺんてきなパーツだけを無計画に集めても意味がない。貫き通す世界観

●ダイヤモンド社 加藤貞顕氏
1%の法則 潜在顧客の1%に売れる

●三笠書房 清水篤史氏
売りたいものは売れない、買いたいものが売れる
呼んですぐ分かる、すぐできる
 結論からはいる。起承転結はまどろっこしい
 「頭のいい説明「すぐできる」コツ」
ワンニーズ、ワンテーマ 出来るだけシンプルな内容
 読者の1冊に対する講読ニーズはハッキリしている
 著者の魅力を1冊全部で知ろうという人はいない
 ポイントを絞って読者のニーズをしっかり満たす

タラ・ハント 著、 ツイッターノミクス

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,未分類 — TOK @ 2010.08.15

「ツイッター、使い始めたんだけど、イマイチ活用の仕方が分からなくて…」

と言う人にお勧めしたいのがこちら。とくに、マーケティングの一環としてツイッターを使うなら必読でしょう。

タラ・ハント 著、 ツイッターノミクス

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

手法ウンヌンと言うよりも、「ツイッター的世界観」とでもいうのか、サービス提供者と受益者の境目が曖昧になる状況をイキイキと描き出してくれています。

もちろん、本書で書かれた楽天的な状況がいつまでも続くはずはないのですが、それでも参考にしたい一冊。

以下、ポイントを。

●イベントの企画の段階から進捗状況をつぶやくことによって、参加者も巻き込む
「今日はビールをおつまみを注文したよ」、「いまのところ参加者は○○人」、etc.

●実在のコアカスタマーをアーリーアダプターとしてハンティングする
コミュニティに頻繁に投稿するメンバーを特定
かれらのつぶやきやブログをフォロー
コメントを付けたりチャットしたりでコンタクト
サービス提供者に仲介

●Web2.0で人をつかまえるための11のヒント
1. ディテールで差を付ける
 モレスキンのノート

2. ワンランク上を目指す。顧客の期待やベストプラクティスを超えるような満足感を目指す

3. 感情に訴える。製品やサービスへの愛着は、コミュニティを生みだす力になる

4. 楽しさの要素を盛り込む
ヴァージン航空

5. 当たり前のものをファッショナブル化する

6. フロー体験を設計する
 アップル
 チクセントミハイの「フロー体験」
  高度な技能の習得が必要とされる
  目標が明確である
  達成度についてのフィードバックが得られる
  自分で局面をコントロールできる

7. パーソナライゼーションの余地を残す

8. 実験精神で臨む

9. シンプルにする

10. お客様をまずハッピーにする
 iPod、iTunes

11. ソーシャル・キャタリストをつくる
 iPodの白いイヤフォン
 

田家 康著、気候文明史

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — ktai @ 2010.08.13

「歴女」なんて言葉があるぐらいで、老若男女、歴史に対する興味が高まってます。

今や女子高生ですら、「秀吉と信長、どっちがイケてる?」なんて会話をする時代ですからね。

でも、よく考えるとあの時代は不思議。

天下を制するような英雄が、今で言う愛知県という狭い地域から3人も連続して現れたのですから。偶然ってのはコワイですね。

いや、それは偶然ではなく必然なのでは?と言うヒントをくれるのがこちら。

田家 康著、気候文明史

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)
(評価の基準はこちら)

先ほどの「天下を制する英雄輩出」の秘訣は、実は長期での気候の変動にあり、というのが本書のスタンス。

日本の中世では100年単位で温暖化と寒冷化をくり返して、温暖化の時には東日本の勢力が優勢になり、寒冷化の時には西日本の勢力が台頭する、と言う仮説が述べられています。

たしかに、鎌倉幕府(東日本)以降、室町時代(西日本)→江戸幕府(東日本)→薩長による明治維新(西日本)と、気候の変動に合わせて政権の中心も振り子のように揺れていて、説得力がありますね。

さらに、本書がお薦めできる理由は、このような説がシッカリとした科学的調査に裏付けられていること。古木の年輪の測定はもとより、海底の泥土の分析や珊瑚礁の分析など、アイデアあふれるファクト集めだけを見ても、「なるほどねー」と楽しめること請け合いです。

歴史の「偶然」の背後にある「必然」を読み解きたい方は、一読して損はありません。

見城 徹著、編集者という病い

「ベンチャービジネスの経営者ってどんな人なんだろう?」

起業に興味を持つ人ならば考えたことありますよね。

その答えを余すことなく書いたのがこの一冊。

見城 徹著、編集者という病い

見城 徹著、編集者という病い

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

著者は進行の出版社、幻冬社の創業者にして社長。タイトルにあるとおり「編集者」でもあるのだが、むしろ起業家の内面世界としてとらえた方が正しいだろう。

先に言っちゃうと、amazonなどでの批判はすべて正解。どこぞに書いた記事を脈絡なく集めただけだし、著者は偏執的だし、テロを肯定している人間に上場企業の社長を任せることは出来ないと思う。

でも一方で、「これが起業家だよ」、というリアルがあるのが魅力的。幸せな人間が起業なんてするわけがなく、何が著者を駆り立てるかを知るだけでも参考になるのでは?

下記、ポイントを。

●「刺激する言葉をいっぱい吐くんですよ。それから、その人が無意識に持ってるものを観察しながら、それをどういう言葉でいったら相手の中で顕在化していくのか、もし傷口があるんだったら、どのような場面でそこに塩を塗り込もうか、常にうかがっている」

●編集者として必要な資質は、感性、情熱、腰の軽さ、酒が飲めること、劣等感

●「自分が知らない感情を人に指摘することは出来ない。自分が野心という感情を知らないのに、『あなたは野心家だ』とはいえないのと同じです。人に指摘する言葉はすべて自分の中にあるものです。」

●生後八ヶ月ぐらいで、エドを訓練に出すことになった。僕は反対したのだが、その方が後々エドのためにも絶対いいという妻の主張を容れて三ヶ月コースを選択した。(中略) 一週間に一度、飼い主も一緒になっての訓練があって、それが面会日にもなるのだが、最初のその日が待ち遠しくてならなかった。
預けた店はガラス張りになっていて、車を降りた僕の目に小さなケイジの中に入っているエドの姿が見えた。
ドアを開けて店内に入っても、エドは気がつかない様子で蹲っていたが、僕と目があった瞬間、彼は立ち上がり、呆然と僕を見たまま失禁したのだった。
結局三ヶ月の料金を払って、一ヶ月でエドを引き戻すことになったのだが、あの失禁したときのエドの表情は今も脳裏に焼き付いて離れない。」

高田貴久、ロジカル・プレゼンテーション

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,新着情報 — TOK @ 2010.07.08

論理思考を学ぶとたいてい出てくる「演繹法」と「帰納法」。

あれ?どっちがどっちって分かんなくなっちゃって、思考を学ぶ前にそもそも言葉が分からない、となりがちです。

そんな際にぜひ読みたいのがこちら。

高田 貴久著、 ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

論理思考と、それを使ったコミュニケーションがコンパクトにまとめられていて便利です。しかも、演繹法とか帰納法などの難しい言葉は一切なし。「縦の論理」、「横の論理」など、分かりやすい言葉に言い換えてくれているのがありがたい。

おそらくは、筆者がコンサルタントとして活動している中で得た知見をまとめたものだとは思いますが、自分が無意識にやっている行動を人に説明するのは意外と難しいもの。

それを徹底的にやったところに、本書のすばらしさがあるのでしょう。

下記、ポイントを。

●人材像
スキル
 論理思考力
 仮説検証力
 会議設計力
 資料作成力
 分析力
 問題解決力
 戦略立案力
 プレゼンスキル
 インタビュースキル
 ファシリテーションスキル
マインド
 価値観
 行動様式

●ベストセラーの法則への示唆
 「提案の技術は誰にどう役立つのか」→メリットを協調
 「なぜ『提案』がうまく通らないのか」→想いを述べる
  「ここで、私の「提案の技術」にかける思いを述べてみたい」
 「紙に落とせば、考えがまとまる」→6:3:1の法則
 「納得しない場合の反応は二つしかない」→断定調

●MECEになりにくい原因はサンマ感

植木 理恵著、婚活の傾向と対策

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,新着情報 — TOK @ 2010.07.08

「婚活」と聞いてピンと来る人がチェックしたいのがこちら。

植木 理恵著、婚活の傾向と対策

植木 理恵著、婚活の傾向と対策

評価は

★★★★☆ (購入して読む価値あり)(評価の基準はこちら)

タイトルからするとノウハウ本のイメージを持つかもしれませんが、中身はちょっと違います(もちろん、ノウハウ本という側面もありますが)。

さまざまな回答に答える形で著者が一貫して主張しているのは、婚活といえども特殊なスキルが必要なわけでなく対人関係をどう構築するかの一環であり、その成功を持たせる源泉には自己肯定感を高めることがある、ということ。

といって、その間替えが押しつけがましく感じないのは、著者が質問者を受容することによって、その自己肯定感の向上に一役買っているからでしょう。

企画が企画ですからmatch.comの宣伝っぽくなってしまうところはチョットいただけませんが、それでも手に取ってみたい1冊です。

箱田、松茂著、成功するデジタル・プレゼンテーション

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,新着情報 — TOK @ 2010.05.13

「パワーポイントを使ったプレゼン、もっとうまくできないかな」

と思う人に激!お勧めがこちら。

箱田、松茂著、成功するデジタル・プレゼンテーション

箱田、松茂著、成功するデジタル・プレゼンテーション

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

プレゼンで伝えたいメッセージを決めて、それをパワーポイントに落とし込むという「前工程」を分かりやすく解説してくれています。

で、これってプレゼンで一番大事。

ヘボな人は、「何を話そうか?どんな風に話そうか?」とプレゼン中にやることばかり考えるんだけど、プレゼン上手な人は前工程をしっかり固めておくものです。

いわば、PFD三層構造のプレゼンテーション層とファシリテーション層の違いが分かっている人はピンと来ると思いますが…

ちなみに、著者のお一人は、セミナー講師として有名な箱田先生。そのせいか、後半は実際にプレゼンするときのコツが満載で、これまたお得感ありの学びのポイント。

ハーバード流交渉術

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,新着情報 — ktai @ 2010.03.11

「交渉ごとって苦手なんだよなぁ。だいたいあれ、センスの問題でしょ?」

と思っている人にこそ読んで欲しい一冊がこちら。

フィッシャー、パットン、ユーリー著、ハーバード流交渉術

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

この本で一貫して貫かれているのは、交渉だってセンスの問題ではなく、構造を理解すれば誰でも上手くなる、すなわちスキルというスタンス。

主に心理学的な知見を応用して、交渉にまつわる「秘術」をシロウトにも分かるように解き明かしてくれます。

もちろん、この本を読んだから明日からすぐ交渉上手、と言うわけにはいきませんが、交渉ごとって誰もが一生関わらなければならないエリアですから、この本をベースとしてじぶんなりにスキルアップしていけると良いのではないでしょうか。

ちなみに、同じ著者による「新ハーバード流交渉術 論理と感情をどう生かすか」や、似たような書名のウィリアム ユーリー著、最強 ハーバード流交渉術―仕事が100倍うまくいくNoの言い方は、学べるものがほとんどないので、交渉に関してはこの本を読んでおけば十分です。

下記、ポイントを。

●交渉は、当事者の2者間だけでなく他の人も関わっている
 →極めて政治的な状況

●原則立脚型交渉の4ヶ条
人と問題を分離せよ
 認識の問題
  他人が交渉内容について意見を述べると根拠もないのに推理をはたらかせてそれを事実と取り違えてしまいがち
  究極的には争いは客観的事実にあるのではなく当事者のアタマの中にある
 感情の問題
 意志疎通の問題
  相手を検討過程に必ず参加させ、結果に責任をとらせよ
  多くの人は、相手の見解にいかなる正当性を認めないことが最善策であると考えているがこれは間違い。相手の言い分もきちんと理解しているということを示さない限り、コミュニケーションは図れない

立場でなく利害に焦点を合わせよ
 コミットメントのワナが典型的な立場の問題
 対立する立場の背後には多くの共通の利害が存在している
 なぜ相手はそう発言するのか、を問うて見よ
 双方とも複数の利害があることに気づけ
 相手の利害を問題の一部として認めよ
 答えの前に問題を示せ
 認知的不協和を乗り越えるために相手は行動を起こす 

行動について決定する前に多くの可能性を考え出せ
 早まった判断をすること
 単一の答えを探そうとすること
 分け合うパイの大きさを一定と決めてかかること
 相手の問題は相手が解決すればよいと考えること

 選択肢を考え出す行為とそれに評価を下す行為を分離すること
 単一の答えを探すことよりも幅広い選択肢を提示すること
 互いの利益を追求すること
 相手が決定しやすい方法を見つけてやること

結果はあくまでも客観的基準によるべきことを強調せよ
 BATNAを決める
 BATNAを決めることが、交渉過程で得た情報をうまく利用するのを妨げることもある
 合意に達しない場合にどうすべきかをあらためて決めておく(不調事態策)
 不調時対策がよいほど交渉に強くなれる
 相手側の不調時対策も考慮せよ

 

 重要な発言をする前に相手に何を伝え、何を引き出そうとしているのかを自問せよ
 

相手が話にのってこなかったら
 こちらとしてできるだけのことを考えてみる
 柔道型交渉
  断言するのでなく問いかける
  沈黙する
 第三者の役割に的を絞る

●「ギリギリの線」とBATNAは別物。BATNAを上げることによって、ギリギリの線を上げることができる。

ウィリアム ユーリー著、最強 ハーバード流交渉術―仕事が100倍うまくいくNoの言い方

●普通のNoは、Noで始まってNoで終わるが、ポジティブなNoはYesで始まってYesで終わる。

●欲しいものを得るために(良好な関係を壊してでも)力を行使することと、(力の行使をあきらめてでも)良好な関係を維持すること。この二つを二者択一ととらえるのではなく、同時に成し遂げ、互いに敬意を抱ける建設的な対決の場へ相手を引きずり込むのだ。

R. フィッシャー、D. シャピロ著、新ハーバード流交渉術 論理と感情をどう生かすか

●交渉者は、感情に対して、しかも、自分と相手の双方の感情に対して、敏感になるようにと、良くアドバイスされる。

●五つの核心的な欲求が感情の源
価値理解:自分の考え方に価値がないとされる
 相手の考え方を理解する
 相手の考え方の中に価値を見いだす
 自分の理解を言葉にして相手に伝える

つながり:敵として扱われ、距離を置かれる
自律性:意思決定をする自由度が侵害されている
ステータス:自分のおかれた位置が、他者よりも劣っている
役割:自分の現在の役割が満足できない

●腕相撲エクササイズ

ユーイング著、 ハーバード・ビジネス・スクールの経営教育

Filed under: ★★★★★,新着情報 — admin @ 2010.01.04

「ハーバード・ビジネススクールって、何がすごいの?」

という疑問を持ったら手に取りたい本…

というか、HBSは良くも悪くもMBA教育の総本山。人材育成に関わる人なら読んでおいて間違いなし。

デイビッド・W. ユーイング著、 ハーバード・ビジネス・スクールの経営教育

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

HBSで行われている教育の、

 目的
 方法
 結果 (体験談)

が「これでもかっ!」と言うぐらいに紹介されています。

「結果」に関しては、卒業生の体験談が中心で、科学的な検証はされていないものの、それでも読む価値は十分あります。

イヤな客には売るな

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.10.28

売上を上げることって、いつの時代だって経営者の一番の役割です。

「でも、難しいんだよなぁ…」

と言うときにまっさきにチェックしたいのがこちら。

石原 明 著、イヤな客には売るな!―石原式「顧客化戦略」の全ノウハウ

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

一瞬、えっ?と思うタイトルですが、けして奇をてらったものではありません。「イヤな客には売らない」ことを中心に据えて、見込客をあつめるところからリピートオーダーを獲得するまでの一連のセールスプロセスが説得力を持って説明されています。

下記、ポイントを。

●他社がマネすれば、チラシの効果は落ちる

●顧客化のプロセス
集客↓ チラシや広告(あくまでも見込客獲得のためと割り切る)
自社にふさわしい見込客を集める
  見込客
見込客のフォロー↓
販売↓
  購入客
顧客化↓ お客様の記憶から消えないこと
  顧客
黄金化↓ 言いたいことが17個あったら伝えきる
黄金の顧客

●顧客化を考える際、恒例の行事(クリスマスなど)は欠くことのできないアイテム

●顧客化の数値目標
3年間で顧客からの紹介、リピートを50%にする
できれば75%まで持っていく
ただし、100%にしてはいけない

●ニューズレターの役割と構成
役割
「自分たちがどういう支店でこの商品を売っているのか」、「この商品のどこが良いのか」を説明する
「誰でも彼でもお客様にする」という態度ではない
「当社の商品を本当に気に入ってくれる人をお客様にしよう」
 「当社は誰でも彼でも買って欲しいというわけでなく、私どもの考えをシッカリ理解してくださったお客様と末永くお付き合いしたいと考えております」

構成
コミュニケーション1/3、お客様に喜んでもらう部分1/3、商品情報が1/3
必ずアクションを明示する→露骨すぎると怒る人はいない(逆に、どうしたらいいか分からないと怒る人はいる)

●お客様の声を収集する際は、すでに記入済みのサンプルを見せながら

●メルマガの役割
これを書いている人はどんな人なんだろう、と思わせる

●セールスでのクロージング
「買ってください」は無視される。変化球で「いつ頃にしますか?」「いつ頃届けますか?」「会社と自宅とどちらに届けますか?」

●高収益top3%

小さな会社のお金の借り方

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.10.22

不況のおり、「銀行からお金を借りなきゃ」という経営者の方も多いと思います。

そんなときにチェックしておきたいのがこちら。

石橋 知也著、小さな会社のお金の借り方教えます。

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

何と言っても嬉しいのは、小さな会社の実情に合わせた豊富な説明。

そもそもとして、銀行のホンネの解説にはじまり、信用保証協会や国民生活金融公庫などやや公的な機関の説明と、優先順位<プライオリティ>が分かりやすく説明されています。

その他、資金繰り表の作成ノウハウや銀行との面談ノウハウ集など、「あ、それそれ、知りたかったのは!」という情報満載。

資金に余裕のある今のうちから手元に置いておきたいものですね。

岡本、上達の法則 効率のよい努力を科学する

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る,新着情報 — admin @ 2009.09.13

イチロー選手にこんな名言があります。

「努力せずに何かできるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうだと思う」

おぉ、かっこいい。やっぱり、努力に勝る天才はないんだなー、よし、オレも明日から努力しよう…

と思うのは良いものの、正直なところ、いくら努力してもイチローにはなれませんよね?

というのは、「結果につながる努力」と「無駄な努力」って、やっぱりあるんです。イチロー選手はもちろん人一倍努力したんだろうけど、それが結果につながっているのは、「結果につながる努力」を選ぶ天才的なセンスがあったからではないでしょうか。

「それじゃ、センスがない人は『無駄な努力』になっちゃうの?」

と、疑問に思う方にオススメしたいのがこちら。

上達の法則―効率のよい努力を科学する

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

経営やマネジメントにこだわらずに、あらゆるモノゴトに上達するためのコツを科学的(認知心理学、教育心理学)に分析した本です。

すなわち、モノゴトの上級者を、「その分野に対して揺るぎない判断のしくみを構築した人」とみて、その「判断のしくみ」(著者は「スキーマ」という用語で説明している)を構築するための効率的な方法を提言しています。

なので、努力をはじめる前に、まずは本書を読むことをオススメしたいですね。少しづつでも「結果につながる努力」をしたいじゃないですか、やっぱり。

以下、ポイントを。

●上達した人はどこが違うか
・持続力、集中力が高まる
・特異な才能が光る
・イメージやこだわりが鮮明になる
・他者を見る眼が変わる
・自分を正確に認識できる

●上達の方法論-中級者から上級者になるステップ
・鳥瞰的認知を高める
・理論的思考を身につける
・精密に学ぶ
・イメージ能力を高める
・達人の技に学ぶ
広域コードと知識を拡大する

●上達を極める10のステップ
・反復練習をする
・評論を読む
・感情移入をする
・大量の暗記暗唱をしてみる
・マラソン的な鍛錬をする
・少し高い買い物をする
・独自の訓練方法を考える
・特殊な訓練法を着想するプロセス
・独自の訓練から基本訓練に立ち返る
・なにもしない時期を活かす

神田昌典、「成功者の告白 」

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.08.22

職場における人間関係の悩みって、ありますよね?

あるいは、もうちょっと大きく言うと、組織運営の難しさ。

上司は思いつきでものを言うし、部下や後輩は何を考えているかわからない。おまけに、社内で偉くなるのは評論家的な人ばっかりで、

「なんで、ウチの会社はこうなんだ?」

と不満をもつことは、ビジネスに携わる方であれば、誰しも一度はあるでしょう。
その、「なんで?」という疑問に答えるのが、本書です。

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

サブタイトルに「起業ノウハウ」とあるので、主なターゲットはベンチャービジネスに関連する人々…と思ったら大間違い。

だって、組織運営の問題点は、あらゆるステージの会社に起こるわけで、むしろ、ビジネスに携わるすべての人に読んでいただきたい内容です。

たとえば、

「誰かが超ポジティブ思考だと、そのバランスをとるために組織内の別のところにネガティブな発想が出てくる」

というコンセプト。

あー、あるある、と思い当たりますね。

あるいは、社長の右腕やキーパーソンが、突然トンデモナイ行動を取り始める。良く聞く例ですが、その背後には、こんな因果関係があったとは!
しかも。この本の良いところは、問題点の指摘だけではなく、それをどう乗り越えるかという「ソリューション」が提示されているところ。

1度目は楽しみながら読んで(ストーリー仕立てなので)、2度目は詳しく分析的に読んで、3度目は自分の組織に当てはめながら読んで…、と何度でも利用できる本です。

ブランチャード、一分間マネジャー

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.08.21

部下のマネジメント、うまくいってますか?

「うーん…」

なかなか難しいですよね。

仕事の割り振りやスケジューリングなどの「仕組み」の話も難しいのですが、それ以上にたいへんなのが、コミュニケーションも含めた関係の作り方。

何せ相手も人間。こっちが良かれと思ってしたことが、意外と響かなかったり、曲解されたりして、上司の悩みは尽きないのです。

だからこそ、部下を持つ人向けに、いろんなテクニックが紹介されているのでしょう。

「上司が『鬼』とならねば部下は動かず」なのかぁと思ってみたら、やっぱり「『やる気』のコーチング―部下との距離を縮める“場づくり”のすすめ」が大事だったりして、「 オレは聞いてない! 上司はなぜ部下の話を聞けないのか」、と言いたくもなります。

もうちょっと、シンプルにまとめたものはないの?

と言う人にお勧めなのが、こちら。

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

マネジメントの仕事をシンプル化して、3つの要素(目標設定、褒める、叱る)に落とし込んだところにこの本のすばらしさがあります。

そうそう。せいぜい3つぐらいまでしか覚えられないって、人間。

ただ、このシンプルに見える手法、実は深いし、実行しきるのは簡単ではないことが分かってきます。たとえば、目標設定にしても、「行動に即した言葉 で」目標を記述することが提言されているわけですが、それって具体的にはなに?というのは自分自身で考えて、体得しなければならないでしょう。

まあ、逆に言えば、それがこの本のいいところ。

解決策を示すのではなく、部下を持つ人が考えなければいけないポイントと、その入り口を示している、という位置づけこそが、実はこの本の最大のミソです。

え?それでも、「解決策」が欲しい?

そんな人は、同じ著者の、入門から応用へ 行動科学の展開―人的資源の活用なんていかがでしょう?

精緻に書かれている分、読むのは多少手間だが、リーダーシップやマネジメントシップのセオリーが詳説されています。

中原、企業内人事育成入門 人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.08.20

研修って誰でも多かれ少なかれ受けてますよね?その時に、講師に対してどんなイメージ持ちました?

良い講師の条件はいろいろとあるのですが、一つにはビジネスを良く知っていること。象牙の塔にこもった学者先生に教えられたくはないですよね、やっぱり。

が、逆に言うと、良い講師といえどもアカデミックなことは良く知らない事もあります。とくに、心理学・教育学の分野は、講師の力をさらに伸ばす知見がいっぱい。

それを分かりやすく解説しようという試みがこちら。

中原淳 編著

企業内人事育成入門 人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

上述の通り、ビジネス教育における研修講師として知っておくべきアカデミックな背景を「広く薄く」解説した好著にして労作です。

研修の効果と目的をちゃんと押さえた上で内容を設計しましょう、というスタンスも正しいですね。ほら、研修ってともすると、「何をやるか」というインプットにばかり目が向いて、「その後どうなるのか」のアウトプットがおろそかになりがちですからね。

本書のもう一つの特徴は、「企業教育の政治力学」を論じているところ。これ、ホントに大事な概念で、研修は誰のためにやっているのか、そして、その人の真意は何か、を理解することは「成功」する研修に不可欠なんです。

短所としては、「広い」領域をカバーするが故に「薄く」なってしまったこと。

いや、もちろん、豊富な参考文献が掲載されているので、「薄く」なったのを補完する作用はあるんですよ。でも、「薄く」なったが故に、全体としての 統一感(cohesiveness)がなくて、全体像が頭の中に入ってこないのは大問題。おそらくは共著であることも、この問題の原因の一つだろうな。

それでも、企業において研修に携わる人には一読を勧めたいですね。

コヴィー、7つの習慣

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.08.18

ビジネスに限らず、リーダーとして役割を果たそうとすると、迷うことってありますよね?

それも、「どうやったらうまくいくか」というのではなく、「人としてどうあるべきか」という根元的な問いに直面するときってあるものです。ましてや、リスクをとって大きなものごとに挑戦しているときならばなおさら。

そんなときにぜひともチェックしたいのがこちら。

スティーブン・コヴィー著、7つの習慣 成功には原則があった!

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

成功者の行動パターンを整理すると、7つに収束するという提言には説得力があります。し、一つ一つの提案が、押しつけがましくもなく、かといって放任するわけでもなく、説得力を持って心の底に沈んでいきます。

というか、途中で読むのがつらくなるとき、ありますね。あまりにも自分にあてはまりすぎていて、「あぁ、やっぱりこういう考えじゃいけないんだな」って反省して。

それでも、突き放さないのが著者のコヴィー先生のありがたいところ。「少しでも良いから、この境地に近づきたい」、と素直に思わせる静かな迫力があります。

リーダーとして活躍しようと志している人は、一読してみてはいかがでしょうか?

【7つの習慣】
●私的成功第一の習慣・主体性を発揮する (Be Proactive)
第二の習慣・目的を持って始める (Begin with the End in Mind)
第三の習慣・重要事項を優先する (Put First Things First)

●公的成功
第四の習慣・Win-Winを考える (Think Win/Win)
第五の習慣・理解してから理解される (Seek First to Understand, Then to Be Understood)
第六の習慣・相乗効果を発揮する (Synergize)

●再新再生常に成長し続けるための第7の習慣が含まれる。
第七の習慣・刃を研ぐ (Sharpen the Saw)

小川浩、後藤康成著、 Web2.0 BOOK

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.08.18

「Web2.0ってさぁ、要するにどういうこと?」

って、教えて欲しいですよね。

しかも、

「ITヲタクの話はどうでも良いからさぁ、ビジネスパーソンの視点から分かりやすく説明してよ」

と。

そんなニーズに応えるのがこちら。

小川浩、後藤康成著、 Web2.0 BOOK

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

web2.0とはなんぞや、の解説があるし、web2.0的様々なサービスの分析も有効。でも、何よりも分かりやすく感じるのは、web2.0を 「webの環境変化とそのトレンドをまとめたもの」と捉えて、それを軸に全体が上手に構成されていること。本全体に、一体感があるとでも言うか。

結果として、web2.0があなたのビジネスに与える影響のヒントにもなるはず。もちろん、答えを考えるのは自分自身なんだけど、この本は現在我々を取り巻くweb環境を的確に教えてくれるから。

下記、ポイントを。

●オライリーによるweb2.0の定義
1. サービス提供者である
2. データソースをコントロールできる (利用者をユーザー化して、それをデータ提供できる)
3. ユーザーの無意識な参加を促す
4. 集合知を利用する
5. ロングテールを理解する
6. プラットフォームを選ばない
7. リッチで軽い

「重要なのはこれら7つをすべて網羅していることよりも、垂直的にどれか一つでも飛び抜けてコミットしている企業の方がweb2.0的」
●印象的なサービス
GTools
Windows Live
Zimbra
テクノラティ

安土、企業家サラリーマン

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.08.16

サラリーマンを長くやっていると、「アイデンティティの危機」を感じませんか?

組織人としてうまくやっていくためには、上司の顔色をうかがい、部下をおだててすかしてコントロール、おまけに近頃は「リーダーシップ」なんてものまで求められる…

そんな日常を過ごしていると、「あれ?本当にオレがやりたいことって何だっけ?」と、自分を見失いそうになりますよね。

そんなあなたに勇気を与えてくれるのがこちら。

安土 敏著、企業家サラリーマン

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

すっかり「社畜」と化していたサラリーマンが、ある事件をきっかけに、経営者としての道を歩み出す、と言う話です。

といって、「島耕作」風な、大抜擢の成功物語ではありません。事実、これから困難に立ち向かう、と言うところでストーリーは終わっているしね。

むしろ、この本で大事なのは、組織の矛盾を前提条件とした上で、それでも「経営者でありたい」と願う主人公の葛藤と覚悟を読みとることでしょう。

誰だってココロの奥底にしまっている、「本当に自分のやりたいこと」。もう一度取り出してみるきっかけになるでしょう。

ジョンソン、1分間パパ

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.08.15

ブランチャードの名著、「1分間マネージャー」に代表される「1分間シリーズ」のうちの異色作を読んだ。

スペンサー・ジョンソン著
1分間パパ―わが子をどうほめ、どう叱り、どう導くか

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

「異色作」と書いたのは、この本がマネジメントならぬ、子育てをテーマとしているから。本当に徹頭徹尾子育てのテクニックについて述べてあるため。

ただ、その手法は、「1分間マネージャー」で提言されたものとほとんど同じだ。すなわち、

1分間で叱る法
1分間でほめる法
1分間の目標作り

からなる。

マネジメントの手法を子育てに持ち込むことは、一見荒唐無稽に見えるかもしれないし、違和感を覚える人もいるだろう。ただ、個人的な感想としては、 マネジメント-とくに、部下との接し方-と子育ては驚くほど共通点が多いと感じる。確かに、考えてみれば、様々なガイダンスを与えながら、自律的に行動す る人材を生みだす、というプロセスは非常に似ている。

しかも、本書では、単なる精神論でとどまらず、実際にやることができるテクニックが紹介されているのが嬉しい。もちろん、子育てのベースに愛情があ るのは否定しないが、具体的なテクニックを学ぶことにより、まずは「形からはいる」のも有効なアプローチではないかと感じている。

山本 孝夫、英文契約書の書き方

Filed under: ★★★★★,ビジネス書を斬る — admin @ 2009.08.15

英文の契約書を求められる時ってあります?あんまりないよね?

でも、「万が一」のその時のために、「かけ込み寺」としてお薦めしたいのがこちら。

山本 孝夫著、英文契約書の書き方

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)

「日経文庫」には珍しく、お薦めです。

手軽で初心者にも読み通せるし、豊富な事例が載っているのがありがたい。

しかも、厳密な契約書だけじゃなく、レター形式でagreementを確認するフォーマットが載っているのも実用的。

契約書って、結局TPOに合わせる必要があるわけで、「どのくらいのフォーマルさが必要なんだろう?」と悩んでいる初心者に有意義な心遣いです。